(再びの釧路で米町ライドをつなぐ)
距離: 50.8km
獲得標高: 260m
正味ライド時間: 2h45m
天候: 晴れ 20℃/23℃
風:南風 2m(横風、時々追い風)
音別の朝と白糠への4連峠
朝ドラをのんびり観てから宿を出発。
走り出して程なくすると、近くの踏切の警報音が鳴り響く。
音別駅近くの踏切だったため通過までに十分な時間があり、音別駅始発8時27分発の各駅停車を余裕を持ってカメラに収めることができた。

📷 音別駅始発8:27発の各駅停車 朝の旅立ち 踏切の警報音に促され、朝ドラ上がりの愛車とともに静かなスタートを切る
音別から白糠(しらぬか)までの15kmの区間には、4つの峠越えが立ちはだかる。
どれも最大斜度6%程度なのだが、音別を出てすぐに50m・50m・30mと連続する3連チャン。
平地では南寄りの風が涼しく心地よいのだが、上りに差し掛かると速度が激減し、途端に風が消えて汗が噴き出してくる。故に峠の上りは嫌いだ。

📷 峠の上りから臨む太平洋の青 上りの報酬 汗ばむ坂道の途中、ふと眼下に広がる海に救われる

📷 3つ目の峠下りと遥か先に見える4つ目の上り 連なる試練 下り坂の快感の先、再び立ちはだかる坂の影を見据える
3つ目の峠を下り切る手前の跨線橋で、札幌行き「特急おおぞら4号」を迎え撃つ。
だが車の往来が激しく、即座に反対側へ渡ることができず、被写体が小さくなってしまったのはご愛嬌。


📷 跨線橋から狙った特急おおぞら4号 間一髪の鉄路 車の往来に遮られ、遠ざかる特急の後姿を静かに見送る
少し離れて現れる4つ目の峠は獲得標高70m。ここが一番骨を折った。
それでも峠の上りからは太平洋の青い海が臨め、下りでは遥か先を見据えながら疾走する。
夏休みシーズンに入ったからか、ツーリングのライダーやキャンピングカーの姿が目立ち始めた。
馬主来沼の伝説と太平洋の風
4つ目の峠の上り口に広がる「馬主来沼(パシクルぬま)」。
海と繋がった塩水沼の景色が実に清々しい。
沼の傍らにあるパシクル自然公園には「フンムパリセ発祥碑」が佇んでいた。
昔、浜に打ち上げられた鯨(フンム)を天の恵みとして喜び踊った(パリセ)伝説の発祥地とのこと。
鮭の遡上が減った現代、鯨の亡骸は羆にとっても天の恵みだが、過酷な自然とともに生きた昔の人々にとっても、まさに命を繋ぐ天の恵みだったのだろう。


📷 清々しい景色が広がる馬主来沼とフンムパリセ発祥碑 天の恵みの記憶 打ち上げられた鯨に歓喜したアイヌの伝説。北の大地の営みに想いを馳せる
峠を越え、白糠からは待ちに待った平坦路へと入る。
途中にある「道の駅 しらぬか恋問(コイトイ)」へ寄り道。
恋問の海岸に立つと、太平洋の少し高い波と心地よい風が体を包み込む。
道の駅の陸側には見渡す限りのメガソーラーパネル。
日本海側は風力発電、太平洋側は日光を活かしたメガソーラーと、北海道の地域特性が見えて面白い。
雪が少ない地域なのだろう。

📷 恋問の海岸に寄せる太平洋の波 太平洋の風 少し高めの波音と心地よい潮風を受け、平坦路の走りを楽しむ

📷 道の駅恋問の素敵なロケーション 海の眺望 太平洋を眺めながら過ごす贅沢な時間。海をみながら用を足す男性トイレも印象的だ。
白糠から大楽毛(おたのしけ)までは、海岸線と鉄路が並走するご機嫌なロケーションだ。
しかし、この時期は路傍の草丈が高く伸び切っており、いくつかのシャッターチャンスを逃してしまったのが悔やまれる。
米町ライドの動線結合と釧路の夕日
昼食は「COCO’S 釧路店」へ。 夏休みとあって店内はちびっ子たちで賑やかだ。
実は6月22日、天候の関係で道東巡りを諦め、帯広から輪行して「米町(よねまち)」巡りをした際にも立ち寄った思い出の場所。
ここへ辿り着いたことで、ぽつんと途切れて孤立していた「米町巡り」の動線が、ついに一本のラインとして繋がった。
本日の宿は、幣舞橋(ぬさまいばし)から徒歩5分のゲストハウス。
2段ベッドのカーテン仕切りによる10人部屋で、個人的には人生初のゲストハウス体験だ。
料金はネットカフェの鍵付き個室12時間利用とほぼ同等。
単泊の身としてはセキュリティやプライバシー面から「ネカフェ」に軍配が上がるが、連泊ならゲストハウスも悪くない。旅の宿の使い分けを学ぶ良い機会となった。
宿への途中にあったBigでサンドイッチなどを調達し、部屋で自転車のサドル高さを調整。
昨日の膝痛を教訓に今日は控えめにペダルを回したため、痛み自体は出なかったものの予兆はあった。サドルを少し下げて身体を労わる。
15時頃は曇り空で諦めていたが、夕刻になると雲が切れ、幣舞橋から素晴らしい夕日を拝むことができた。 夏の時期は随分と街の方角に沈むようだ。
河口に沈む絶景を狙うなら、3月上旬か9月下旬がベストシーズンらしい。
宿のテレビで、熊本で再び震度7の地震という痛ましいニュースを目にする。辛すぎる現実。
熊本城は大丈夫だろうか……遠く離れた北の大地から無事を祈るばかりだ。
今日も無事に走り切り、繋がった動線に感謝を。

📷 幣舞橋から望む美しい夕日 夕刻の奇跡 諦めかけた雲の隙間から射し込む陽光。釧路の街を優しく染め上げる

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