(十勝の国から釧路の国へ)
距離: 87.7km
獲得標高: 370m
正味ライド時間: 4h25m
天候: 晴れ 19℃/25℃
風:南風 4m(南へ向かう区間は強い向かい風)
約3週間ぶりの道東と向かい風の十勝平野
約3週間ぶりとなる北海道ライド。
前回来たときは道東の最低気温が一桁台とまだ肌寒さが残っていたが、いまは最低気温も15℃前後と絶好の自転車シーズンを迎えている。
朝6時48分札幌発の「特急おおぞら1号」に乗り込む。
車内には適当な自転車置き場が見当たらず、最後尾の大型荷物スペースになんとか愛車を縛り付け、帯広へと向かう。

📷 札幌発6:48の特急おおぞら1号 道東へのアプローチ 最後尾の荷物スペースに相棒を潜ませ、いざ十勝の拠点へ
午前10時、帯広駅前で輪行袋から自転車を組み上げ、いざスタート。
すぐに十勝川の支流である札内川(さつないがわ)を渡る。
快晴の空の下、実に気持ちが良い風が吹き抜ける。

📷 帯広駅前で組み立てを終えた愛車 3週間ぶりの始動 初夏の風を感じながら、十勝から釧路へ繋ぐ旅が始まる

📷 晴れ渡る空と十勝川支流・札内川 爽快な滑り出し 川面に輝く太陽。絶好のライド日和に期待が高まる
しかし、南へ進路を取ると容赦のない強い向かい風が立ちはだかる。
そういえば、6月23日に愛国駅や幸福駅を目指したときも強い南風に苦しめられたことを思い出していた。
路面も相変わらず荒れ果てた「北海道品質」。
ギャップを避けつつ風に耐え、ペダルを回し続ける。
32kmほど走り、豊頃町(とよころちょう)にてようやく本流の十勝川と合流した。
視界いっぱいに広がる雄大な河川敷。
あらためて十勝の大地のスケールの大きさに圧倒される。

📷 豊頃町でついに合流した雄大な十勝川 向かい風の果て 32kmの忍耐を経て出会う大河。十勝の大地はどこまでも雄大だ
途中の牧場では、牛の群れが気持ちよさそうに日光浴を楽しんでいた。
久しぶりに嗅ぐ牧場の甘酸っぱい匂い。
手を振ってみると、二頭だけがゆっくりとこちらに視線を向けてくれた。

📷 青空の下、のんびりと日光浴をする牛たち 北の大地の表情 牧場の匂いに包まれ、手を振ると二頭だけが静かにこちらを見つめ返してくれた
浦幌での名物と膝の異変
豊頃から浦幌(うらほろ)へと向かうJR根室本線との並走区間。
踏切の警報機が鳴り始めたので慌ててカメラを構える。
北海道の踏切は信号が鳴り出してから列車が通過するまでの時間が短く、いつも妙に焦らされる。

📷 根室本線の踏切を疾走する特急列車 一瞬の切り取り 鳴り響く警報機。慌ただしくカメラを構え、駆け抜ける鉄骨を捉える
50kmを走り切り、浦幌駅へ到着。
昼食は駅近くの「かし和家」へ飛び込み、「ピリ辛まぜ蕎麦(追い飯付き)」を注文する。
ピリッとした辛味と濃厚なタレが蕎麦に絡み、疲れた身体にしっかりと活力を与えてくれた。

📷 50km地点、浦幌駅近く「かし和家」のピリ辛まぜ蕎麦 至福の補給 追い飯までしっかり平らげ、峠越えに必要なエネルギーを充填する
腹を満たして浦幌を後にすると、ここから本格的な峠越えが待ち構えていた。
長さ約2km、最大斜度6%ほどの坂が続く。
スペック上は大した坂ではないはずなのだが、前半の向かい風でオーバーペース気味だったのか、浦幌を過ぎたあたりから右膝に嫌な痛みが走り出した。
激坂ではないのに、だましだましの走りが実に重く苦しい。
坂を上り切り、暗く静まり返った「浦幌隧道」のトンネル入口へ滑り込む。
慎重に闇を抜け、峠を越えた。

📷 峠の頂に立ちはだかる浦幌隧道の坑門 忍耐の峠越え 膝の痛みに耐えながら上り詰め、暗闇のトンネルへ潜り込む
音別の丘と温かな宿
峠を過ぎ、旧尺別(しゃくべつ)駅近くの「尺別の丘」周辺へ。
あそこは鉄道写真の超有名撮影スポットだが、鬱蒼と茂る熊笹の薮の中に足を踏み入れる勇気はなく、更に先の「音別の丘」から静かにカメラを構えることにした。
眼下に広がる緑の平原を、特急列車がまっすぐな鉄路を滑るように駆け抜けていく。
北海道ならではの情景に息をのむ。

📷 音別の丘から見下ろす緑の平原と特急列車 北の鉄路 熊笹を避け選んだ高台から。果てしない平原を駆け抜ける一筋の気配
今日の目的地である音別(おんべつ)に到着し、十勝の国から無事に「釧路の国」へと入国を果たした。
今晩の宿は、音別駅近くの「釧路音別富貴の里レジデンス」。
シェアハウス風の温かい雰囲気の宿で、ありがたいことに大切な自転車を館内の廊下に置かせてくれた。
この地に自転車旅を受け入れてくれる適切な宿が存在してくれたことに、心から感謝したい。
悲鳴を上げかけていた膝も、心なしかほっとしているようだ。
明日は釧路までの約50km。距離も控えめだ。 今夜は早めに体を休め、痛んだ膝をしっかりと労わることにしよう。
今日も無事に走り切れたことに感謝を。

📷 本日お世話になる釧路音別富貴尾里レジデンス 旅人の休息所 愛車を廊下へ快く招いてくれた温もり。痛みだした膝に何よりの薬となった


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