自転車旅 北海道道東編/④2026-7-29 釧路→厚岸

Bike trip

(厚岸のご馳走を求めて)


距離: 50.1km
獲得標高: 390m
正味ライド時間: 2h50m
天候: 曇り 18℃/22℃
風:南風 2〜4m(終始強い向かい風)



早朝のまんぷく御前と幸運の鉄路

昨晩はゲストハウスで缶ビールを空けて22時に就寝。
3時半には目が覚め、4時半に起き出す。
6時20分に宿を出発し、7時開店の釧路水産センター内「くしろ港町 釧ちゃん食堂」へ一番乗り。
注文した「まんぷく御膳」は味もボリュームも文句なし。
朝から胃袋を満たし、最高のスタートを切る。

📷 朝日に輝く鮮やかな海鮮丼「まんぷく御膳」 朝のご馳走 7時開店の食堂へ一番乗り。贅沢な朝食でエネルギーをフル充填する

食後、釧路港を背景に一枚。
沖はすぐ外洋だというのに、海水の濁りがひどいのが気になる。
午後からは雨の予報も出ているため、早々に釧路の街を立ち去ることにした。

📷 どんよりとした空と濁りの残る釧路港 雨雲からの逃走 午後からの雨予報を気にしつつ、静かな港から走り出す

釧路川橋梁を渡ろうとすると、厚岸発の一番列車が姿を現した。
花咲線は列車本数が極めて少なく、列車位置情報サービスも未対応なため撮り鉄は半ば諦めていたのだが、10分以上遅れていたおかげで偶然遭遇できた。
まさに怪我の賜物、実にラッキーな切り取りとなった。

📷 釧路川橋梁を渡る花咲線の一番列車 偶然の好機 遅延が生んだ奇跡の遭遇。諦めていた花咲線の姿をカメラに収める


向かい風の峠道とアーバン鹿

釧路の市街地を抜け、別保(べっぽ)駅を過ぎたあたりから厚岸(あっけし)町へと続く長丁場の峠道が始まる。
最大斜度8%、10km以上にわたってだらだらと続く上り坂。
そこへ今日終始襲いかかる強い向かい風が重なり、辛さは倍増。
ペダルを踏み込む足取りが重い。

仙鳳趾(せんぽうし)山頂付近のピークからの下りは、北海道にしては珍しく綺麗に整備された路面状態で、実に快適に風を切ることができて嬉しかった。

峠を下りきった先の牧場では、牛の群れが温かく迎えてくれた。
手を振ってみると、何頭かが反応してこちらを見つめてくれる。
さらに「小師馬商(株)」の馬たちも愛らしい姿を見せてくれ、峠越えでの疲れを癒やしてくれる。

📷 のんびりと佇む牧場の牛たち 北の大地の癒やし 向かい風と坂に折れかけた心に、動物たちの視線が温かい

📷 小師馬商(株)の馬たちの佇まい 優雅な一瞬 草を食む馬たちの姿に、旅の緊張がすっとほぐれていく

峠入口の別保から峠出口の尾幌(おぼろ)までの区間は鉄路と大きく離れる山道で、トラブル厳禁の緊張感が走る区間だった。
無事鉄路に合流出来た尾幌駅は、北海道で時折見かける車輪を外した貨車を利用した味わい深い駅舎だ。

📷 貨車を利用した懐かしき尾幌駅舎 無事の証 鉄路と離れた無人地帯を抜け、味わい深い駅舎に辿り着く

厚岸の街を目指して走っていると、道路脇で鹿の群れに遭遇した。
「なんでこんなところにいるのか」と尋ねてみたが無反応。
山の鹿のように慌てて逃げ出す様子もなく、堂々と佇んでいる。
人慣れした「アーバン鹿(都市型鹿)」。ここは奈良公園か何かなのだろうか。

📷 道路脇で堂々と佇む鹿の群れ アーバン鹿の日常 逃げる素振りすら見せない街の鹿。問いかけに無反応な姿に苦笑い


入江の潮流と厚岸のカキフライ

厚岸の街へ滑り込むと、大きな厚岸湾の狭い湾口に渡る全長300mほどの「厚岸大橋」が現れる。
橋の上から海を見下ろすと、狭い湾口から湾内に向かって激しく流れ込む潮の速さに驚いた。

📷 湾口を跨ぐ赤く美しい厚岸大橋 潮騒の架け橋 狭い流路に押し寄せる激しい潮の流れ。自然の威容を感じ取る

お昼は「レストラン はる」へ飛び込み、「カキフライ定食」を奮発。
運ばれてきたのは、大粒でプリプリとした厚岸産のカキフライが贅沢に6個。
サクッとした衣の中から濃厚な海の旨味が溢れ出し、大満足のランチとなった。
まさにこのご馳走を求めて走ってきたのだ。

宿のチェックインまでまだ時間があったため、再び花咲線の撮り鉄を試みる。
だが、やはり圧倒的な本数の少なさゆえ、思うようには楽しめず早々に切り上げた。

📷 花咲線の線路際で静かに待つ ローカル線の哀愁 本数の少なさに苦戦しつつ、北の鉄路に想いを馳せる

今夜の宿は時代を感じさせる風情ある「鈴木旅館」。
建物自体は歴史を刻んでいるが、夕食に並んだ料理はどれも目を見張るほど最高に美味しかった。

強い向かい風と坂道に苦しめられた一日だったが、厚岸の味覚と人情に救われた。
明日も無事にペダルを回せますように。感謝を。

📷 贅沢な品々が並ぶ鈴木旅館の夕食 至福の締めくくり 時代の風情を残す宿でいただく絶品料理。走りの疲れが綺麗に吹き飛ぶ

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