寄り道 /2026-6-23 帯広

高ボッチからの諏訪湖と富士山 Bike trip

(愛の国から幸福へ巡り)

距離: 43.1km
獲得標高: 130m
正味ライド時間: 2h20m
天候: 曇り
気温:9℃/17℃
風:強めの南風(行き逆風/帰り追い風)



釧路からの脱出と特急おおぞら

朝、釧路の宿を出て約5km走り、釧路駅へ向かう。 気温は9℃まで落ち込み、身をすくめるような寒さだ。幸い白い息が出るほどではないが、6月下旬とは思えない冷え込みに北の大地の洗礼を感じる。

今日からは大人の休日倶楽部パスの利用が始まる。 釧路から札幌のベースキャンプ地へ戻る途中、帯広で途中下車して旧広尾線の廃線跡を巡る計画だ。

駅に入線してきた「特急おおぞら4号」に乗り込み、ひとまず自転車旅の始点であった帯広駅を目指す。

📷 朝の冷気が漂う釧路駅前 北の朝 寒さに身を縮こませながら、駅への道を進む

📷 釧路駅ホームに入線する特急おおぞら4号 鉄路の移動 パスを手に、再び帯広の街へと向かう


愛国から幸福へ、廃線跡を巡る

帯広駅で下車し、いよいよ「愛の国から幸福へ」でかつて一世を風靡した旧広尾線の愛国駅・幸福駅を目指して走り出す。

最初に到着したのは愛国駅。 ノスタルジックな駅名標が静かに佇んでいる。かつての大ブームからは年月が経っているが、今なお何人かの観光客が訪れていた。愛国や大正といった、どこか面白く趣のある地名がこの土地には残っている。

📷 歴史を刻む愛国駅の駅名標 愛の国にて 今なお人を惹きつける、懐かしき駅名標

敷地内に静態保存されている9600型蒸気機関車の傍らに愛車を並べ、ツーショットを一枚。普通ではなかなか撮れない、旅の貴重な一コマだ。

📷 9600型蒸気機関車と愛車のツーショット 鉄の記憶 かつて黒煙を上げた蒸気機関車の傍らで静かに佇む

さらに南下して幸福駅へ。 ここにはかつて活躍したオレンジ色のキハ22形気動車が保存されており、車内も見学できるようになっている。往時の雰囲気にそっと浸る。

📷 幸福駅に佇むキハ22形気動車と愛車 幸福への到達 保存車輌とともに、旅の軌跡を写真に収める


逆風とギャップの試練

愛国・幸福への往路は、なかなかに過酷な走りとなった。 帯広の道路も例に漏れず、クラックや轍、進行方向を打ち砕く「波状衝撃」のギャップが延々と続き、非常に走りづらい。 さらに南下する往路は緩やかな上り勾配。そこへ強めの南風が真っ向から吹き付け、ジワジワと足を削られていった。

路肩走行は段差やパンクリスクが高いため避けたいが、走行ラインのすぐ内側には高くうねる「轍山脈」が立ちはだかり、走れるラインが極端に狭い。 致し方なく白線のかなり内側を走るのだが、自動車側から見れば邪魔に見えるのだろう。中にはもっと端を走れと言わんばかりに、嫌がらせのように横スレスレを通り過ぎていく無謀な大型ダンプもいて、生きた心地がしなかった。こちらの路面事情など知る由もないのだから仕方がないのだが……。

それでもふと目を転じれば、そこには帯広らしい雄大な大地が広がっていた。 まっすぐに伸びる道の両脇には、かわいらしいピンクの花を咲かせた広大なジャガイモ畑。試練の走りを和らげてくれる北国の風景だ。

📷 まっすぐに伸びる帯広の道と広大な大地 直線の誘惑 どこまでも続く平原。しかし路面と向かい風は容赦ない

📷 一面に咲き誇るジャガイモの花畑 北の情景 可憐なピンクの花が、殺伐とした走行に彩りを添える


追い風の復路とベースキャンプへ

幸福駅からの帰り道は、打って変わって心地よい追い風に背中を押された。

国道を避けて車通りのない一筋外れた道へと入ってみる。 車の往来が皆無で実に快適……と思いきや、道路を横切るクラックによる波状衝撃は国道以上の凄まじさだ。ガタガタと車体を揺らしながら進むうち、突如として道が未舗装の砂利道へと変わり、結局ほうほうの体で国道へと押し戻された。

怪しい雲行きにハラハラさせられたが、雨に降られることなく無事に帯広駅へ帰還。

帯広からは「特急おおぞら8号」に乗車し、札幌のベースキャンプ地へと向かう。 車内には残念ながら自転車を置ける大型荷物棚がない。車掌に了解を得て、車椅子スペースの端に輪行袋をしっかりと固定させてもらった。

明日からは札幌のベースキャンプを拠点に、石狩地区と室蘭本線沿いを日帰りライドで攻める予定だ。

雨と逆風、そして悪路に揉まれた十勝の寄り道だったが、無事に走り抜けることができた。 今日も一日、満足のいく旅だった。

📷 特急おおぞら8号の車椅子スペースに収まる輪行袋 安息の車内 車掌の温かい配慮に感謝しつつ、ベースキャンプ札幌への路につく

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