常磐・太平洋岸北上編、ついに最終日。 走り出してすぐ、日に日に脚が重くなっていることに気づく。疲れを溜めずに走るなんて、そもそも無理だったのか。脚よりも辛いのは、日増しに強くなる手の平(母指球)とお尻の痛み。あと首の付け根も痛みだした。日に日にボロボロになっていくのを感じながら、ゴールの仙台を目指す。
松川浦の美景と、水鏡の鉄路、爆走ダンプ
朝7:40に出発。宿の近くの吉野家で鮭定食を食べてエネルギーを充填する。
少し遠回りになるが、「風光明媚」と聞いて立ち寄ってみたかった松川浦大橋。潮通り部は流れが早くて驚いたが、湾内は打って変わって穏やか。魚釣りに最高に良さそうなロケーションだ。

📷 松川浦大橋の下で。
北上を続け、常磐線・新地駅を過ぎたあたり。 水が張られたばかりの田んぼが綺麗な鏡になり、そこを走る各駅停車の列車をパシャリ。この5月中旬という時期にしか撮れない、鉄道好きとして大満足の一枚が撮れた。

📷 常磐新地駅近く。あぜ道を走っている様だ。この時期しか撮れない一枚。
災害復興で立派になった道は走りやすい。だが、工事用のダンプカーも爆走していく。これが実に恐ろしい。無心になろうと努めるが、無理だ。
この県道38号は快適な反面、コンビニが全くない。松川浦からローソン亘理浜吉田店までの22km、コンビニは皆無だった。走り易い道を選んで走った結果、昼食も仙台市内に入ってからの13:30過ぎと遅い時間になってしまった。
防潮堤のフラストレーション
亘理町鳥の海から海際を走っている。……走っているのだが、巨大な防潮堤に阻まれて海がまったく見えない。
海際を走る意味が無いじゃないか、と正直フラストレーションが溜まる。
時々現れる階段を登らないと海は見えない。
堤防の上を散歩している人がいた。地元の人だろう。
海の景色を奪われてしまった地元の方々の気持ちが、ほんの少しだけ理解できた気がした。

📷 防潮堤に登って美しい海を撮る。
名取の極上ロードから、ゴールの仙台へ
阿武隈川を越えると宮城県。宮城県は初ライドだ。暫くして仙台空港のある名取市に入る。名取市の道が、とにかく素晴らしかった。歩道、自転車道、車道がしっかり分けれている区間もあった。震災復興の一部なのだろうか、かなりよく整備されている。私が知る限りでは最高クラスだ。他の行政もぜひ参考にしてほしいものだ。

📷 仙台空港を背景に

📷 名取市のサイクリングロードで撮影 この辺りは松も結構残っている。
いよいよ仙台駅近く。しかし、裏道伝いに駅に向かう途中で未舗装路に迷い込んでしまい、最後の最後で冷や汗をかく。そこでたまたま遭遇した電車をパシャリ。

📷 仙台駅近くで電車を撮影
ホテルに荷物を置いて身軽になってから、青葉城(仙台城跡)へ。 ――が、身軽になったとはいえ、あの急坂は貧脚には逆立ちしても無理だった。大手門隅櫓からはおとなしく自転車を押して上る。息を切らしながら天守台に立ち、伊達政宗公の像を見上げて「ついに仙台まで来たな」と深い感慨に耽った。

📷 青葉城伊達政宗公像にて撮影 ついに仙台まで来たなあって感じ。
振り返って
銚子から始まり、鹿島、いわき湯本、相馬を経て、ついにゴールの仙台へ。 イメージしていたよりもアップダウンが多く、走行距離を欲張り過ぎたと少し後悔した。しかし、その欲張りのおかげでこうして仙台まで一気に辿り着くことができたので、結果的には良かったのだと思う。
当初はここから先、石巻へ進む予定だったが、明日から2日間は低温の雨続きの予報。きっぱり割り切って、区切りの良い仙台を、この旅の終点とし、いつかこの地から新たな旅を始めよう。
この先は三陸海岸沿いル-トをイメージしていたが、「東北本線沿い」へ変更しようと考え直した。三陸はアップダウンが多すぎる、海の景色が見えずモチベーションが上がらない、補給先や宿泊先の確保が困難が理由。三陸海岸攻めは、また別の機会にしよう。
日によっては気温も上がる。この先の旅が「楽しい旅」であり続けるために、距離を控えめに設定したい。危険が増す雨天走行は嫌いだがどうしたものか。そして、手のひらとお尻の痛みを減らすため、これからも試行錯誤を続けようと思う。
常磐・太平洋岸北上編、これにて無事に完結!

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