(日胆国境を越えて)
距離: 75.2km 獲得標高: 120m 正味ライド時間: 4h00m 天候: 朝霧雨のち曇り 16℃/18℃ 風:鵡川〜苫小牧は微風(横風・向かい風)、苫小牧〜千歳は追い風
予報外れの雨と日高の国へのアプローチ
朝の札幌駅。今回で4度目の乗車となるお馴染みの「特急北斗4号」に乗り込む。 しかし、札幌を出発してほどなくすると車窓を濡らす雨模様に。天気予報のどこにも雨の表記はなかっただけに思わず泣きたくなったが、この程度の小雨なら決行だと腹をくくる。

📷 4度目の利用となるお馴染みの特急北斗4号 しとしとと濡れる車窓 予報外れの雨に泣かされつつも、覚悟を決めて道南へ進む
苫小牧駅で鵡川(むかわ)行きの「キハ150」へ乗り換え。 むかわ竜のトレインマークと鮮やかなラッピングが印象的な車両だ。外は依然としてしと降っている。

📷 むかわ竜のラッピングが映えるキハ150 雨中の乗り継ぎ 印象的なトレインマークを背に、静かに鵡川へと向かう
終点の鵡川駅からは、静内行きの道南バスへと乗り継ぐ。 最前列の荷物スペースに無事に自転車を収めることができた。鵡川駅では多くの学生が下車したものの、バスに乗り込んだのは私を含めてわずか2人。運賃の500円はPayPayのQRコード決済が使え、地味にありがたい。

📷 鵡川駅前で待機する静内行き道南バス バスへの転換 最前列の荷物スペースを拝借し、競馬場への道を進む
日胆国境と門別競馬場
門別競馬場前のバス停で下車する。 停留所には扉付きの頑丈な小屋があり、雨に濡れずに自転車の組み立て作業を進めることができた。風雨を凌げる佇まいは、野宿すらできそうな居心地の良さだ。

📷 扉付きで雨風を凌げる門別競馬場前バス停 旅人のシェルター 濡れずに準備を整えられた恩恵に感謝する
門別競馬場の開催は午後かららしく、静かに門を閉ざしていた。 わざわざここまで足を延ばした理由は二つ。一つは日高の国に愛車の輪跡を残したかったこと、そしてもう一つは馬の姿を見たかったからだ。厩舎の裏手に目をやると、青草を食む馬の姿が小さく見えた。

📷 厩舎の裏手で静かに草を食む馬の姿 日高の輪跡 1kmだけ踏み入れた日高の地。遠くに佇む馬の姿に心が和む
実はこのバス停から1kmほど手前にあるバス停の名は「日胆国境(にったんこっきょう)」。 まさに日高国と胆振国の国境そのものである。競馬場までのわずか1km強、確かに私は日高の国を駆け抜けたのだ。
組み上がった相棒に跨がり、10kmほど走って鵡川駅へ戻る。いつの間にか濡れていた路面も乾き始めていた。

📷 雨が上がり、路面が乾き始めた鵡川駅 ライドの再始動 10kmを走り抜け、無事に胆振の地へと戻ってくる
国道235号のトラックとバックミラーの威力
鵡川から苫小牧を目指して国道235号を西へ進む。 入鹿別川(いるかべつがわ)を渡る。このあたりに大きな河川はなく、流れの先には灰色の太平洋が広がっていた。走っていても、かつての北海道胆振東部地震の痕跡はほとんど見当たらない。

📷 入鹿別川の橋上から望む太平洋方向 平穏な流れ 地震の傷痕を包み込み、川は静かに太平洋へと注ぐ
路面状態はといえば、相変わらずの「北海道クオリティ」。ギャップや穴を避け、安全に走れるラインを探しながらの慎重な走行が続く。 交通量は少なめだが、大型トラックの往来が目立つ。この先にある苫小牧が巨大な工業港湾都市であることがその理由だろう。
苫小牧駅手前のガストで昼食を摂り、疲れた身体にエネルギーを補給(ここまで47km)。

📷 折り返し地点の苫小牧駅 風向きの転換 ここでしっかり昼食を摂り、後半の追い風区間へ備える
ここから進路をV字に折り返し、国道36号に入って新千歳空港・千歳方面を目指す。 風は嬉しい追い風傾向となり、実に調子良くペダルが回る。
路面の劣悪さは相変わらずだが、ここで大活躍したのが右側のハンドルエンドに取り付けたバックミラーだ。 普段は外しているのだが、車道の端が荒れ果て、頻繁に進路変更やライン取りの変更を余儀なくされる北海道の道において、後方視界を即座に確認できるミラーは命綱とも言える重宝アイテムだった。
新千歳空港の爆音と千歳へのゴール
新千歳空港の敷地沿いへと滑り込む。 すると頭上を、まるでライドの到着を祝福するかのように3機の戦闘機が凄まじい爆音を響かせて飛行訓練を行っていた。迫力ある空の競演に思わず見入ってしまう。

📷 新千歳空港の上空を乱舞する戦闘機 祝砲の爆音 頭上を切り裂く3機の勇姿に、思わず足を止めて見惚れる
そのまま余勢を駆って千歳駅へとゴールイン。

📷 本日のゴール、千歳駅前。動線の結実へ 雨を乗り越え75kmを完走。すべての線を繋ぐその時を引き寄せる
朝の霧雨には頭を抱えさせられたが、休足日明けの身体と平坦基調のルート、そして追い風にも助けられ、75kmを走破した割には疲れも少なく快適なライドとなった。
近いうちに、この千歳とあいの里公園を結ぶ区間を走れば、明日予定しているライドを含めて、今まで繋いできた全ての動線が綺麗にひとつに繋がることになる。
北の大地を線で結ぶ旅も、いよいよ大詰めだ。 今日も無事に走り切れたことに感謝を。


コメント