自転車旅 北海道渡島-胆振-日高編/⑥2026-7-7 千歳→あいの里公園

Bike trip

(全動線の完成と7国の走破)

距離: 73.0km
獲得標高: 180m
正味ライド時間: 3h50m
天候: 曇りのち晴れ
気温:19℃/26℃
風:南 5m(強めの横風から追い風)



出発の朝と懐かしき恵庭の道

朝8時、千歳駅前。 「CHITOSE」のモニュメント前に立ち、旅の始まりを告げる。いよいよ千歳駅とあいの里公園駅を結ぶ、今回の北海道ライドの最後にして最大の動線繋ぎのライドへ出発だ。

📷 千歳駅前のCHITOSEモニュメント前 グランドフィナーレの始点 千歳からあいの里公園へ。すべての線をひとつに繋ぐライドが始まる

南からの強い風に乗るようにペダルを漕ぎ出す。 途中、サッポロビール北海道工場の前を通る。外観が以前訪れた時よりも美しく磨き上げられたような印象を受けた。

続いて「道と川の駅 花ロードえにわ」へ。 花や野菜の美しい庭園、そして直営店が併設された心地よい場所だ。実は「あいの里公園〜新千歳空港」の区間は、昔一度ライドで駆け抜けた記憶がある。流れる景色を目にするにつれ、当時の記憶が鮮やかに鮮明に蘇ってきた。

📷 道と川の駅 花ロードえにわの風景 記憶の再生 かつて走った道のり。美しい庭園を横目に記憶の糸を手繰り寄せる


エスコンフィールドと札幌恵庭自転車道

北上を続け、北広島市に聳え立つ「エスコンフィールド HOKKAIDO」の前へ。 球場周辺は広大な公園として整備され、魅力的なレストランや商業施設が点在する斬新な空間をつくり出している。切り立った特徴的な大屋根を見上げていると、なぜかアイヌの伝統建築やそのスピリットのようなものを感じてしまうのは私だけだろうか。

📷 エスコンフィールドの切り立った特徴的な大屋根 意匠の妙 斬新なスタジアムの造形に、どこか北の大地の伝統美を感じ取る

球場の裏手から、いよいよ本格的なサイクリングロードへと突入する。 ここは新千歳空港と石狩川に架かる札幌大橋を結ぶ「札幌恵庭自転車道(約70km)」の一部だ。

北海道ゆえ「羆(ヒグマ)の出没」がふと頭をよぎるが、散歩やジョギングを楽しむ人々の姿に安堵する。 これまでの経験上「サイクリングロードは必ずしも走りやすくない」という持論を持っていたのだが、ここは道幅も広く舗装もしっかりと整備されていて実に見事だ。実に羨ましい限りのロケーションである。

JR千歳線の鉄路がぴったりと並走しており、駆け抜ける電車を背景に写真を撮る。鉄路観賞とライドが同時に叶う、最高のロードだ。

📷 サイクリングロードと並走するJRの電車 鉄路との共演 整備された快走路。走り去る列車の気配を感じながら風を切る

📷 美しく整備された札幌恵庭自転車道 極上の専用道 広々と続く舗装路。熊の不安を消し去る人々の営みと快適な走り


豊平川のベンチとあいの里へのゴール

江別市に入り、「ボストンベイク 江別東店」の看板を見つけて立ち寄る。 ここで500円のサンドイッチを購入。ズッシリと重く、いかにも食べ応えがありそうだ。

📷 ボストンベイクのボリューム満点サンドイッチ 至福の補給 豊平川の風を感じながら頬張る、ズッシリと美味しい昼食

豊平川の近くにある小さな公園を見つけ、ベンチに腰を下ろして昼食タイムとする。 ボリューム満点のサンドイッチを頬張りながら、残りの距離を確認する。あと12kmでゴールだ。

📷 豊平川近くの公園ベンチで過ごすひととき ラスト12kmの静寂 ゴールの瞬間を前に、身体を休めて残りの道のりに想いを馳せる

今回のルートは、これまで苦しめられてきた北海道特有の荒れ道が少なく、終始きわめて走りやすかった。札幌市近郊ゆえ、道路の維持管理・整備が行き届いているのだろう。

最後のペダルを踏み込み、目的地の「あいの里公園駅」へと滑り込んだ。 締めくくりは、「ロイズ あいの里店」の濃厚なチョコソフトクリーム。火照った身体に甘美な冷たさが染み渡る。

📷 ロイズ あいの里店のチョコソフトクリーム 達成の味わい すべての旅路を走り終え、濃厚な甘みとともに今日を締めくくる


稚内から函館へ、北の大地を繋いだ歓び

今日のゴールをもって、実に遠大な動線が完成した。 最北の「稚内」から、道南の「函館」まで——。自らの脚で廻し進めた一本の線が、ついに完璧に繋がったのだ。

旧国名で言えば、天塩(てしお)、石狩(いしかり)、後志(しりべし)、渡島(おしま)、胆振(いぶり)、日高(ひだか)、十勝(とかち)の「7国」を駆け抜けたことになる。

果てしない直線路、容赦のない向かい風、荒れた路面、そして歴史を刻む廃線跡と美味しい食の数々。 北の大地が魅せてくれた多様な表情が、駆け抜けた思い出とともに胸の中で溢れ出す。

北海道ライドは一旦ここで区切りとするが、終わったわけではない。 遠からず、未走破の釧路(くしろ)、根室(ねむろ)、北見(きたみ)の国々を、再び一本の動線で繋ぎに訪れたいと思っている。

無事に走り切り、すべての線を繋げられた奇跡に感謝を。

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